体の歪みのほとんどは日常生活の『癖』が原因です。
(詳しくは『癖』で体は歪みます。をご覧ください。)
では、なぜ人は『癖』をするのでしょう?
そのヒントは自分の内面にあります。
『癖』とは自分自身の内側、つまり深層心理とか潜在意識が表に出てきているものです。
腕組みやあし組みは「自分の本心をのぞかれたくない」とか「自分を大きく見せたい」などの深層心理の表れですし、頬杖やどこかに寄りかかる癖は「本当は誰かに支えてほしい」「何かに依存したい」という心の状態が表に出てきている状態です。
癖がなかなかやめれない、癖に気づくことが出来ない、という人はこうした深層心理や潜在意識をご自身で認められない人だったりします。
そもそも、深層心理とか潜在意識というのは普段自覚できているものではありません。内側に抑え込んでいたり、自分では全く気づいていない盲点だったりします。
ただ、『癖』の内側にある深層心理や潜在意識は【不安】や【弱さ】が発端になっていることが多く、それを認めてあげるだけで表側に出ている『癖』はほとんどなくなります。
「自分の本心をのぞかれたくない」というのは対人関係の不安からですし、「自分を大きく見せたい」というのも、自分の弱さを露呈したくないという思いからです。
また、「誰かに支えてほしい」「何かに依存したい」というのも不安や自分の弱さからくる感情です。
不安や弱さが悪いという話ではありません。むしろ、その逆で不安や弱さをわざと感じないようにしたり、無理やりポジティブになって不安や弱さを抑え込んだりすることが良くないのです。
不安や弱さは一見するとマイナスなイメージがあるので、つい拒絶したくなります。
「俺は不安なんか感じていない!」
「寂しくなんかない!」
「くやしくなんかない!」
本当は不安なのに、本当は寂しいのに、本当はくやしいのに、その感情を自分自身認めず、抑え込んでいたり、気付かないふりをしていると、表に出ている『癖』も当然なくなることはありません。
痛みや病気といった体の不調はそれに気付かせるためのサインなのです。
私は不調の原因となっているほとんどの『癖』がこれに当てはまると思っています。
どこかに押し付けたり、体を重ねたりといった癖はほぼこれに当てはまります。
また、最近は携帯電話による歪みが非常に多いですが、これも依存から来ているものだと考えています。
「痛み」や「不調」といった体からのサインに耳を傾けるということは、自分の内側の声に耳を傾けるということでもあるのです。